スマートフォンやタブレットの普及により顧客一人ひとりが自由に商品を選べるようになりました。
『製品の大量生産』や『マスマーケティングによる広告』の効果が薄れてきていることから、顧客中心主義の経営戦略を立てることが重要になりました。
2023年現在では、多数の中小企業から大企業などさまざまな規模の企業が、『CRMツール』を導入し始めており、顧客管理はもちろん、情報管理・施策を行い、現在では注目を浴びています。
皆さんの中には『CRMツール』という言葉を聞いたことがある方がいると思いますが、「CRMツールって実際どうなの?」「メリット・デメリットはあるの?」「どんな機能があるの?」など気になる情報がたくさんあるのではないでしょうか?
そのため、CRMツールについての業界や機能についての知識や、導入から運用についてのノウハウ、企業の導入事例、会社の目標や運営の方針などを事前にチェックしておく必要があります。
そこで当記事では、CRMツールの定義や顧客管理などの基本的な主要機能、導入する際のメリット・デメリットやCRMツールの選び方、機能や料金を比較したおすすめのCRMツール15選を紹介します。
CRMツールとは?
CRMとは、「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」の略で、日本語では『顧客関係管理』『顧客管理システム』のことを指します。
CRMツールを活用し顧客のニーズを理解することで、スムーズに最適な提案ができ、顧客満足度・営業管理の向上に役立つスキルや知識を得られるのはもちろん、顧客ロイヤリティの向上や売上アップにも繋がります。
また、ケース毎に一元化した管理・統括している情報の中から、重要性や関係性の高い顧客情報を引き出すことも大きく期待できます。
また、「CRMはなぜ生まれたの?」「CRMはなぜ多くの大企業が利用しているの?」「CRMについてもっと知りたい!」という方は、当サイトでCRMについて詳しく解説している記事があるので、以下リンクよりご覧ください。
CRMツールの目的とは?
CRMツールの概要を理解していただけたかと思いますが、「CRMツールの目的は何なの?」「どうしてビジネスで活用されるようになったの?」と疑問に思う方がいるはずです。
CRMツールの目的は、『顧客との良好な関係を構築し、売り上げを最大化させる』ことです。
顧客が一定数を越えてくると、営業担当者の記憶・勘・経験値・メモだけでは長期的に顧客を管理・維持していくのは困難を極めます。
そこでCRMツールを活用し、営業担当者によって日々蓄積された膨大な顧客情報や資料の一覧を管理・分析することで、顧客と長期的に良好な関係を築き、継続して安定利益を得ることができます。
CRMツールの主要機能とは?
ここからは、CRMツールの主要機能についての詳細を紹介・解説しています。
前述でCRMツールは「顧客情報を管理するツールである」ということを説明しましたが、顧客管理を含め、他にも様々な機能が存在し、全ての主要機能を上手く活用することで顧客が求めている濃度の高い情報を提供することがで満足度を高めます。
CRMツールでよく使われる主要機能は以下の通りです。
▼CRMツールの主要機能▼
・顧客管理機能
・顧客情報分析機能
・メール配信機能
・問い合わせフォーム生成機能
・連携機能
顧客管理機能
CRMツールを活用する上でよく利用する機能として、『顧客管理機能』があります。
顧客管理機能では、主に「顧客のプロフィール」「購買履歴」など様々な顧客情報データを一元管理し、それぞれの部署でこれら情報の見える化を実現できます。
特に利用するCRMの形態が『クラウド型』であれば、外出先でもスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から必要な情報を得ることができるので、営業活動において商談・顧客対応に活用できます。
また、営業活動を行う上で「顧客情報が重複している」という問題が起こりやすいです。
CRMツールを活用すると、「会社名」「相手の担当者の氏名」「住所」「メールアドレス」など登録されたそれぞれのデータを自動検索し二重登録を防いでくれるという特徴があります。
さらに、既に入力されている重複データを統合する機能などもあるため顧客管理を徹底したい企業で活用することで、業務効率化とムダ防止につながります。
顧客情報分析機能
マーケティングを成功させるためには、『顧客情報分析機能』が欠かせません。
現代は、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末の普及により、ユーザーはいつでもどこでも空いた時間を使いインターネット上で様々な情報を得ることが可能になりました。
今までは、「マスマーケティング手法」のような企業がユーザーに情報を発信するといった顧客受け身型で顧客獲得が可能でした。
しかし現在は、ユーザーが自ら情報を収集し自分が求めている商品・サービスを取捨選択できるようになりました。
そのため企業は『顧客情報分析機能』を活かして、顧客の「購買履歴」「購買行動」など様々な観点から分析を重ねることが大切です。
「顧客が求めている商品・サービスは何なのか」などの顧客ニーズを理解することで、顧客一人ひとりに合わせた商品・サービスの提案・提供ができるようになります。
メール配信機能
CRMツールの中でも特にECサイト・店舗でよく使用されるのが『メール配信機能』です。
ECサイトを利用したことがある方なら「プロモーションメール」を受け取ったことがあるのではないでしょうか?
このようなメールは、顧客一人ひとりに丁寧にメール文章を作成し送信しているわけではなく、ほとんどの場合がメール配信機能を利用して自動的に一斉送信しています。
このメール配信機能を利用することで、以下のようなメールを担当者がいちいち送る必要がなくなるので、業務効率化につながるというメリットがあります。
・製品に不具合が見つかった場合の「お詫びのメール」
・新商品発売後の「宣伝メール」
・定期的に送られてくる「商品情報メール」
問い合わせフォーム生成機能
CRMツールの『問い合わせフォームの自動生成機能』を利用すると、顧客が問い合わせしやすい環境を生成してくれます。
また、問い合わせフォームから送信された情報は『Web問い合わせデータ自動取り込み機能』を利用することで、各種マスター情報に自動的に反映させることができます。
この機能を活用すれば、「営業業務の自動化が実現できる」「少人数でも売り上げを増強できる」というメリットがあります。
連携機能
CRMツールは単体でも効果を発揮することができますが、100%ではありません。
100%効果を発揮させるために必要な機能が『連携機能』です。
CRMは現在、社内で使用している他のツールと連携させることで、「二重入力を防ぐことができる」「他のツールに登録している情報を共有できる」など様々なメリットがあります。
また、「Gmail」や「各種SNS」と連携できるCRMツールもあり、売り上げの最大化を効率よく行うことができます。
中には、営業支援システム『SFA(Sales Force Automation/セールス・フォース・オートメーション)』やマーケティングを自動化するシステム『MA(マーケティングオートメーション)』などと連携可能なCRMツールがあり、CRMが特化している『顧客関係管理』にプラスして『営業活動の支援』と『マーケティング』を全て効率的に実施できます。
CRMツールを導入する5つのメリットとは?
ここからは、CRMツールを導入するメリットをご紹介します。
これからCRMツールを導入する方の中には、「ツールを導入予定だけど具体的にどんなメリットがあるのか知りたい!」という方がいると思います。
そこで以下より、CRMツールを導入することで得られる5つのメリットを紹介するので、CRMを導入予定の方は参考にしていただければ幸いです。
メリット①LTVを向上させることができる
CRMツールを導入することで、『LTV(顧客生涯価値)』を向上させることができるというメリットがあります。
LTVとは「Life Time Value(ライフ・タイム・バリュー)」の略称で日本語では『顧客生涯価値』のことで、顧客が顧客である期間にその企業に対してもたらす利益を意味します。リピーターと呼ばれることもあります。
企業やECサイトが継続的に利益を最大化するためには、自社商品やサービスを購入してくれた顧客に「また利用したい!」「また買いたい!」と思ってもらうことが重要です。
このような『購入→自社のファンになる→再購入』の一連のサイクルを生み出すことで、LTVがより向上し顧客が生涯消費してくれるお金が増えることで、利益の最大化が実現します。
メリット②戦略的なマーケティング施策を立てることができる
CRMツールを導入すると、各部門が日頃から収集している「顧客情報」「営業活動の履歴」が全社で共有されます。
顧客目線で物事を考え『深層的な顧客ニーズ』を理解することができるようになるので、より顧客に寄り添った戦略的なマーケティング施策を立てることができるというメリットがあります。
またCRM上で、「どの顧客から問い合わせがあったのか」「どの顧客が自社商品・サービスに対して購買意欲があるのか」などをすぐに確認できるようになります。
自社商品・サービスに対して購買意欲がある顧客に対して、的確なタイミングで最適な提案をアプローチすることで、商品を購入しようか迷っている顧客の後押しをすることができます。
メリット③過去に起きた事例を反映させることができる
CRMツールに、これまでの「商談記録」「商談内容」などの記録をデータベースに保存しておくことで、『過去に起きた事例』や『問題の対処法』を全社で共有し、反映させることができるというメリットがあります。
従来までの営業活動では、担当者1人一人が個別に情報を管理していたため過去に起きた事例やその事例に対しての対処法などを全社で共有されていませんでした。
しかし、CRMを用いることで営業担当者は商談が終わった時点で商談情報・商談状況を入力し全社に共有します。
このように営業担当者が即座に商談に関しての情報をCRMに入力するので、何か問題が起きても過去の事例を洗い出し解決へと導くことができます。
また、クラウド型のCRMツールなら外出先から保存した過去のデータを取得し即座に確認することで、何か問題が生じても過去のデータをもとに即時対応が可能です。
メリット④業務効率化につながる
CRMツールを導入することで、業務効率化につながるというメリットがあります。
従来なら、営業担当者が1件商談を終わらせたら一度帰社し「商談内容」「商談状況」「商談をして得た手応え」などをExcel等に入力したり、上司にメールで報告するなど多くの手間がかかっていたため業務の見直しが必要な状態でした。
しかしCRMツールを導入すれば、外出先からスマートフォンやタブレットを使って複数の情報を一つのデータベースに入力するだけで、簡単に顧客情報・商談状況などを一元管理し全社で共有できるので作業工数を削減できます。
また、一つのデータベースに各種情報が集約されているので、社員・上司が「ここはこうした方が商談が上手く進む」など的確なアドバイスを行うことができます。
このようにチームの連携も高くなるので、コミュニケーションが取りやすいというメリットもあり、利益に繋がります。
メリット⑤属人化しやすい営業プロセスを見える化できる
CRMツールを導入すると、属人化しやすい営業プロセスを見える化できるというメリットがあります。
営業組織が抱える課題として多いのが、『営業の属人化』です。
従来まで、営業担当者は営業活動を通して得た情報や営業の進捗状況などを個人のExcelなどに入力して管理していたため、管理している大事な情報が社内に共有されていないという問題が生じていました。
しかしCRMツールを導入すれば、属人化しやすいデータを一つのデータベースに入力することで、属人化を防ぎ全社で様々な情報が共有されるようになります。
CRMツールを導入する3つのデメリットとは?
ここからは、CRMツールを導入するデメリットをご紹介します。
前述でCRMツールを導入するメリットを5つ紹介しましたが、デメリットも合わせて熟知することで導入時の失敗を防ぐことができます。
CRMツールを導入する3つのデメリットは以下の通りです。
デメリット①効果がすぐに表れるものではない
CRMツールを導入しても、効果がすぐに表れないというデメリットがあります。
CRMはもともと日々収集したデータを貯め分析することで、顧客に最適なアプローチを行うことができ、結果として顧客満足度の向上と売り上げアップに結びつきます。
実際は、営業活動・マーケティング活動を通して十分なデータを確保するには結構な時間が必要になります。
CRMは、「導入したら翌月から売り上げが何倍になる!」という認識ではなく、日々のデータを蓄積し、データに基づいた分析や活動改善を行うことを前提としたツールであるという認識を持つことが重要です。
デメリット②導入から運用までコストがかかる
CRMツールは、導入から運用までコストがかかるというデメリットがあります。
顧客情報を一元管理できて便利なツールですが、初期導入をするとなると製品によっても異なりますがそれなりに高額な費用がかかることが多いです。
CRMツール導入から運用まで主にかかる費用は以下の通りです。
・導入にかかる「初期費用」
・毎月の「ライセンス費用」
・機能拡張にかかる費用
・人件費
上記を見ても分かるように、CRMツールに関する費用の他にも『人件費』もかかります。
CRMを運用するのは人ですから、運用担当者の確保も必要になります。
また、システム導入から担当者が使いこなせるまではかなりの「時間」「リソース」が必要になることを覚えておきましょう。
デメリット③社内でCRMツールが浸透しない可能性がある
CRMを導入しても、社内でCRMツールが浸透しない可能性があるというデメリットがあります。
主に『CRMを活用する目的・ゴールが不明確』『操作方法が複雑すぎる』などCRMツールが社内で浸透しない理由は様々考えられます。
CRMを活用する目的が不明確だと社内の人間も、何を重点的に管理して分析すればいいか分からないままツールを使用するので浸透が遅くなります。
また、操作方法が複雑で利用を続けるのが難しいと、CRMツールを利用すること辞めてしまう社員が出てしまい結局活用されないまま終了することもあり得ます。
そこで、CRMツールを社内に浸透させたいなら『CRMツールを利用する目的を明確にする』『操作マニュアルを作成する』ことが重要です。
3種類のCRM導入目的タイプとは?
CRMツールを選ぶ際は、自社の導入目的に適合したツールを選ぶことが重要です。
しかしCRMツールは数多くの種類があり「どれを選んでいいか分からない」という方が大半だと思います。
そこでここからは、3種類のCRM導入目的タイプに分けて紹介していきます。
①営業活動サポートタイプ
営業担当者の営業活動をサポートをメインにしたCRMツールです。
営業担当者をサポートするCRMツールは、自社商品やサービスの売り上げに直結する情報をリアルタイムで追うことができるというメリットがあります。
さらに、現時点で停滞している営業・商談を瞬時に見つけ、『営業内容』『最適な商談方法』を提示しアドバイスしてくれます。
営業活動をサポートしてくれるCRMツールは、以下のような情報を一元管理でき、社内全体で営業の進捗状況を把握することができます。
・営業日報
・商談履歴
・案件管理
・売り上げ実績データ
・訪問スケジュール管理
また、クラウド型のCRMツールを利用しているならスマートフォンやタブレットから管理画面にアクセスできるので、外出先から最新の情報を取得し営業活動に反映させることができます。
顧客訪問が終了した時点で営業日報を入力できるので、『営業担当者の負担軽減』と『営業進捗状況』をリアルタイムで知ることができるという特徴があります。
②コールセンターサポートタイプ
コールセンターサポート業務でCRMツールが必要ならば、コールセンターサポートタイプのCRMツールがおすすめです。
コールセンターサポートタイプのCRMツールでは、顧客からの商品やサービスに関する「電話」「メール」「問い合わせ」をデータベースとして登録・蓄積することができます。
また同ツールでは、以下のような情報をデータベースに一元管理できます。
・顧客の個人情報
・購入履歴
・通話履歴
・どこで自社商品、サービスを知ったか
・対応履歴
・紹介履歴
・カウンセリング・アンケートの回答
上記のような情報が蓄積されていくと、『顧客ロイヤリティの向上』『購入傾向分析』『新商品開発に必要なアイデア』などに役立てることができるようになります。
③マーケティングサポートタイプ
マーケティングをサポートしてくれる『マーケティングサポートタイプのCRMツール』を活用することで、「メール配信」「SNSの発信管理」「アンケート配布」など面倒な作業をサポートしてくれます。
同ツールは、以下のようなマーケティングに特化した機能が多く、見込み顧客を既存顧客に育成することを得意としています。
・メール配信管理機能
・アンケートフォームの自動生成機能
・SNS管理機能
・イベント告知機能
現代は、スマートフォンやタブレットの普及によりインターネット上で個人が「好きな商品」「口コミが多い商品」などを見て、自分が欲しいと思うものを取捨選択できるようになりました。
マーケティングサポートタイプのCRMツールを活用すれば上記のようなマーケティングに特化した機能を使えるので、取捨選択する顧客に対して常に最新情報を提供することができるようになりました。
CRMに求められる主要機能の比較表
ここではCRMの主要機能の有無を比較した表を記載しています。
CRMにおいては、基本的な機能でもシステムによっては実装されていないこともあるので注意が必要です。
では実際に以下より、CRMの主要機能の有無を『〇(サポートされている)』『-(サポートなし)』で表記します。
顧客管理・分析・営業支援機能 |
|||
CRMシステム名 | 顧客管理機能 | 営業支援機能 | 顧客分析 |
Appsuite | 〇 | – | – |
SugerCRM | 〇 | 〇 | 〇 |
Salesforce | 〇 | 〇 | 〇 |
SkyDeck CRM | 〇 | 〇 | – |
satori | 〇 | 〇 | 〇 |
Zoho CRM | 〇 | 〇 | 〇 |
kintone | 〇 | 〇 | – |
Camcard Business | 〇 | 〇 | – |
MOTENASU | 〇 | – | 〇 |
ちきゅう | 〇 | 〇 | 〇 |
sansan | 〇 | 〇 | – |
B-dash | 〇 | 〇 | 〇 |
GEOCRM | 〇 | 〇 | – |
Microsoft Dynamics 365 | 〇 | 〇 | 〇 |
Oracle CRM | 〇 | 〇 | 〇 |
その他機能 | |||
CRMシステム名 | モバイル対応 | 在庫管理 | プロジェクト管理 |
Appsuite | 〇 | 〇 | 〇 |
SugerCRM | 〇 | – | 〇 |
Salesforce | 〇 | – | – |
SkyDeck CRM | 〇 | – | 〇 |
satori | – | – | – |
Zoho CRM | 〇 | 〇 | 〇 |
kintone | 〇 | – | – |
Camcard Business | 〇 | – | – |
MOTENASU | 〇 | – | – |
ちきゅう | 〇 | – | – |
sansan | 〇 | – | – |
B-dash | 〇 | – | – |
GEOCRM | 〇 | 〇 | – |
Microsoft Dynamics 365 | 〇 | 〇 | 〇 |
Oracle CRM | 〇 | – | – |
自社に最適なCRMの選定基準の比較表
ここからは、自社に最適なCRMシステムを選ぶための『選定基準』にそった比較表を記載します。
簡単にCRMシステムの概要・料金・無料プランの有無・形態・連携はできるのかを記載するので、CRMを導入しようと考えている方は参考にしていただければ幸いです。
価格の比較 | ||
CRMシステム名 | 価格 | 無料トライアル |
Appsuite | ・クラウド版:1ユーザー440円~ ・パッケージ版:5ユーザー43,780円~ |
30日間の無料トライアル |
SugerCRM | ・Ultimate:150ドル(約16,193円) ・Enterprise:65ドル(約7,017円) ・Professional:40ドル(約4,318円) |
オープンソースあり |
Salesforce | ・スモールビジネスCRM:£ 20(約2,994円) ・完全なCRM:£ 60(約8,982円) ・カスタマイズ可能な販売CRM:£ 120(約17,961円) ・無制限のCRMパワーとサポート:£ 240(約35,930円) |
30日間の無料トライアル |
SkyDeck CRM | ・ApeosPlus Cards R 5ユーザー:3,150円/月(税抜) ・ApeosPlus Cards R 10ユーザー:5,775円/月(税抜) ・ApeosPlus Cards R 15ユーザー:8,665円/月(税抜) |
15日間の無料トライアル |
satori | ・初期費用:300,000(税別) ・月額費用:148,000/月(税別) |
30日間無料セミナーあり |
Zoho CRM | ・スタンダード:1,440円(税別) ・プロフェッショナル:2,400円(税別) ・エンタープライズ:4,200円(税別) ・アルティメット:5,400円(税別) |
15日間の無料トライアル |
kintone | ・ライトコース:月額780円(税別) ・スタンダードコース:月額1,500円(税別) |
30日間の無料トライアル |
Camcard Business | ・STANDARD:1,700円/ID/月 ・PROFESSIONAL:2,500円/ID/月 |
10日間の無料トライアル |
MOTENASU | ・初期費用:300,000円 ・リード50,000件:月額100,000円 ・リード1,000,000件:2,000,000円 |
なし |
ちきゅう | ・ライト:1,480(税別) ・スタンダード:2,980(税別) ・プロ:4,980(税別) ・エンタープライズ:9,800(税別) |
15日間の無料トライアル |
sansan | ・DX:月額 10,000円/台 ・Standard:月額 10,000円/台 ・Lite:月額 10,000円/台 |
最大1ヶ月の無料トライアル |
B-dash | ・B-dash:30万~ | なし |
GEOCRM | ・スタンダード:月額1,800円/ID(税別) ・プロフェッショナル:月額2,400円/ID(税別) |
14日間の無料トライアル |
Microsoft Dynamics 365 | ・対象になる2つめ以後のDynamics 365 アプリ:最低料金 108,720円/月 ・最初の Dynamics 365 アプリ:最低料金 163,070円/月 |
30日間の無料トライアル |
Oracle CRM | ・Professional Edition:1ユーザー7,800円/月 ・Standard Edition:1ユーザー12,000円/月 ・Enterprise Edition:1ユーザー24,000円/月 |
なし |
形態・連携性の比較と補足説明 | |||
CRMシステム名 | 形態 | 連携 | 補足 |
Appsuite | ・クラウド型 ・オンプレミス型 |
desknet’s NEO標準アプリと連携 | ・特別なIT知識がなくても自社業務、運用に合わせたカスタマイズが可能なプラットフォーム。 ・Excelなどの表計算ソフトで作られた管理台帳をそのままアプリ化できます。 |
SugerCRM | オンプレミス型 | 外部CRMソリューションとの連携 | ・無償のコミュニティ版は世界で『1,000万以上』のダウンロード実績あり。 ・無料版は日本語環境未対応 |
Salesforce | クラウド型 | 各ソーシャルメディアとの連携 | ・クラウド型のSFA(営業支援)・CRM(顧客管理)システムを利用できる。 ・世界シェアNo.1CRM |
SkyDeck CRM | クラウド型 | SkyDeck CRMアプリケーションと連携 | ・複数のチャンネルでのやり取りをまとめて管理できます。 ・社員の働きに合うようにCRMをカスタマイズできます。 |
satori | クラウド型 | クラウド型電話サービス「BIZTEL」・「Sansan」と連携 | ・国内で開発された純国産MA(マーケティングオートメーション)ツール ・匿名の顧客の取り込み強化によりさらなる顧客開拓につなげられます。 |
Zoho CRM | クラウド型 | Google・Microsoft・Webサイト・ソーシャルメディアとの連携 | ・企業や事業の成長に合わせて拡張性の高いプランを利用できる。 ・全体的にバランスが取れたCRM。 |
kintone | クラウド型 | APIデータ連携 | ・業務に必要なアプリを簡単に作成できる。 ・直感的に操作ができるCRM。 |
Camcard Business | クラウド型 | 「Senses」「ネクストSFA」「FlexCRM」「Google」などと連携 | ・名刺を簡単にスキャンして社内で管理できる。 ・オンラインで気軽に名刺交換ができる。 |
MOTENASU | クラウド型 | API連携 | ・顧客の趣味嗜好に合わせたDM(ダイレクトメッセージ)を適切なタイミングで自動送信できる。 |
ちきゅう | クラウド型 | 「Gmail」「Googleマップ」「カレンダー」「MA」「WEBフォーム」「帳票」と連携 | ・使いやすいシンプルなインターフェース ・平均1ヶ月で運用開始できる。 |
sansan | クラウド型 |
外部サービス・ツールとAPI連携、CVS・プラグインあり |
・組織全体で名刺を共有できる。 ・社内に眠るデータを整理・統合できる。 |
B-dash | クラウド型 | 「LINE」「広告」「外部ツールAPI」「ビジネスデータ」「Public DMP」と連携 | ・使いやすい、分かりやすい洗練されたデザイン。 ・有名企業の実績ある。 |
GEOCRM | クラウド型 | API連携 | ・フォローが必要な見込み顧客を外出先で見られる。 ・ヒアリング内容を「顧客カルテ」にアップデートできる。 |
Microsoft Dynamics 365 | ・クラウド型 ・オンプレミス型 |
「uSonar(ユーソナー)」「LINE WORKS」「Outlook」との連携 | ・見込み顧客を特定し、構築することで生産性とパフォーマンスを向上させることができる。 |
Oracle CRM | ・クラウド型 ・オンプレミス型 |
Oracle Marketing Cloudと連携 | ・低コストで迅速なシステム構築と導入ができる。 ・データを複合して、最適な戦略を立てることができる。 |
おすすめのSFA(営業支援システム)と連携できるCRM
ここからは、機能や企業の得意分野別でおすすめするCRMを紹介していきます。
CRMシステムは数多くあるのでどれを導入しようか迷う方がいると思いますが、ここではCRMシステムの中でも『SFA(営業支援システム)と連携できるCRM』をご紹介します。
SFAとCRMは連携して活用すると基本的に「顧客管理」と「営業活動の効率化」が今よりも向上します。
SFAやCRMなどを導入する際は、事前にツールの製品についての機能やメリットなどを比較することで、最適なツールを導入できます。
また、SFAと連携できるCRMがおすすめな企業を以下に記載しているので、これからCRMやSFAの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
・営業活動を行う企業
・営業活動を効率化したい企業
・外勤のメンバーが多く、情報共有を強化したい企業
少人数企業に特化した『Salesforce Essentials』
・概要
『Salesforce Essentials(Sales Force Cloud)』は株式会社セールスフォースジャパンが日本支社となっており、社員数が少ない中堅・中小の企業向けCRMで、世界No.1のCRMで営業(セールス)とカスタマーサポートを迅速にスタートさせることができBtoB・BtoC事業やSaasと相性が良いツールです。
また、セールスフォースジャパンは日本国内のカスタマーサクセス事業でも導入している企業が多く、機能のほかにもセキュリティでも良い評判や口コミが多くあり人気のあるCRMツールのひとつです。
Salesforce Essentialsで実際に利用できる機能は以下の通りです。
・ガイド付きのオンボーディングとセットアップ機能
・メール、会議の自動トラッキング機能
・リード、商談、アカウントの管理機能
・カスタムダッシュボード、レポートの作成機能
・メール、電話、チャット、ソーシャルチャンネルの全てのサポート機能の追加
・カスタマーセルフサービス機能
・特徴
Salesforce Essentialsでは、簡単なセットアップとガイド付きサポートで受注から契約まで、顧客との良好な関係を継続的に築け、商談成約率を高めることができ、売上を高められます。
また、メール・カレンダー・スプレッドシート・電話・チャット・ソーシャルチャンネルなどからデータを抽出することで、全ての顧客情報と社内ビジネスの情報を一画面で把握できるという特徴があります。
営業担当者のための機能も存在し、『Salesforceモバイルアプリケーション』を利用することで、オフィスでも外出先でも商談内容・商談の進捗・手応えなどを迅速にまとめることができるという特徴があります。
さらに、企業の成長に合わせて拡張可能なプラットフォームが用意されているので、更なるビジネスの拡大を狙えるようになります。
・料金プラン
プラン名 | Salesforce Essentials(年単位で請求した場合) | Salesforce Essentials(月ごとにお支払いの場合) |
月額料金(税抜) | 3,000円/1ユーザー | 4,200円/1ユーザー |
Salesforce Essentialsでは、14日間の『無料トライアル』を設けているのでCRMの導入を考えている方は、プランに加入する前にお試しで利用してみてはいかがでしょうか。
クラウドサービスと簡単連携できる『Senses』
・概要
『Senses』は、CRM2.0を搭載し「入力自動化」と「AI」を用いて営業組織が成果を上げられるようにした新しい営業支援ツールです。
AIが案件の「リスク分析」「示唆出し」を直接アドバイスして促進してくれます。
また、Sensesは『Slack(スラック)』『Googleドライブ』『Gmail』などのクラウドサービスとの連携も簡単に行うことができます。
このように営業組織の成果の向上と現在利用しているクラウドサービスとの簡単な連携ができるSensesの主要機能は以下の通りです。
・外部情報の取得機能
・アクション管理機能
・コメント機能
・レポーティング機能
・マルチデバイス対応
・サポート機能
・特徴
Sensesの最大の特徴は、『CRM2.0』を搭載し入力の自動化とAIによる業務効率化を図ることができるという点です。
AIが進行中の営業案件の「リスク分析」「示唆出し」を行ってくれるので、営業現場で活用することで案件獲得を効率よく的確に実行することができます。
また、ほとんどの操作が『ドラッグ&ドロップ』で完結するため、難しい操作が必要ないという特徴があり、システムに情報を入力する負担が軽減されます。
このように複雑な操作がなく、シンプルで使いやすいSensesですが、必要最小限の機能は全て揃っていて外部サービスとの連携がとても簡単という特徴があります。
・料金プラン
プラン名 | Starter(スターター) | Growth(グロース) | Enterprise(エンタープライズ) |
月額料金(税抜) | 25,000円/5ユーザー | 100,000円/10ユーザー | 300,000円/20ユーザー |
Sensesでは、14日間の『無料トライアル』を設けているのでCRMの導入を考えている方は、プランに加入する前にお試しで利用してみてはいかがでしょうか。
SNS感覚でコミュニケーションが取れる『ちきゅう』
・概要
『ちきゅう』は、誰でも使えるシンプルな管理画面で、「設定」「入力」「分析」を直感的に利用でき、業務工場を実現できる国産SFA/CRMシステムです。
ちきゅうには、SFA/CRMには珍しい『ディスカッション機能』が搭載されているため、プロジェクトメンバー間で画像をアップロードしたり、特定の相手に通知を送ることができるなどSNS感覚でコミュニケーションが取れます。
また月額1,480円~利用でき、低価格でありながら多機能なので導入しやすくちきゅうの定着率はなんと『99%』と多くの企業が導入し活用しています。
このように多くの企業に活用されているちきゅうの主要機能は以下の通りです。
・顧客管理機能
・商談、プロセス管理機能
・活動報告機能
・タスク管理機能
・レポート機能
・名刺管理機能
・Gmail、Googleマップ連携
・カレンダー連携
・その他
・特徴
ちきゅうは、自社が必要とする項目と機能を厳選することができ、機能と料金プランのバランスが抜群という特徴があります。
ちきゅうの利用料金は、『1,480円~9,800円』と低価格にもかかわらず多機能でコストがあまりかからないので導入しやすく、企業に合わせた料金プランを選択できます。
また、親しみやすいシンプルなデザインで業績向上が見込めるという特徴があります。
ちきゅうの顧客管理画面はシンプルで見やすいと定評があり、パソコン・スマートフォン・タブレットでもストレスなく閲覧可能です。
顧客管理画面に表示するデータに関しては、『ドラッグ&ドロップ』による簡単カスタマイズを可能としているため、企業が必要とする情報のみを抽出し「顧客情報の登録・閲覧」にかかる時間を最小限に抑えることができます。
さらに、ちきゅうにはSFA/CRMには珍しい『ディスカッション機能』が搭載されていて、SNS感覚で従業員同士コミュニケーションが取れるという特徴があります。
メールよりも気軽にコミュニケーションを取ることができるので、ディスカッション中にアイデアが浮かびやすく、浮かんだアイデアはToDoリストに直接登録できます。
・料金プラン
プラン名 | ライト | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
月額料金(税抜) | 1,480円/1ユーザー | 2,980円/1ユーザー | 4,980円/1ユーザー | 9,800円/1ユーザー |
ちきゅうでは、15日間の『無料トライアル』を設けているのでCRMの導入を考えている方は、プランに加入する前にお試しで利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
CRMツールは『顧客関係管理』を徹底しながら『メール配信機能』や『顧客分析機能』など様々な機能を利用することで、顧客ニーズを深く理解し顧客満足度の向上と売り上げアップを目指すことができます。
また、導入したCRMツールのデータベースに顧客情報や商談情報などを日頃から入力することで、様々な情報が蓄積されていき、顧客に関連する情報をもとに分析を行うことで「可視化」でき、顧客一人ひとりに最適なアプローチが可能になります。
さらに、CRMツールを最大限に活かすためには導入目的をハッキリさせることが重要で、導入目的が曖昧なままCRMツールを導入すると、思うように結果が出ずに社内に定着しない可能性があります。
そのため、安心して利用できるように、あらゆる可能性を予測し、自社のコンテンツ・サービスに適し、会社の方針と合っているCRMを導入しなければなりません。
そこで当記事では、3種類のCRM導入目的タイプと機能を紹介しているので、CRMツールを導入予定の方は参考にしていただければ幸いです。
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