現在、多くの企業が注目している「カスタマーサクセス」ですが、大きな結果を得られる反面、ある程度の知識やスキルが必要になります。
カスタマーサクセスでは、顧客(クライアント)についてのインフォメーションや、解約率(チャーンレート)や顧客ニーズなどの数字などを処理しなければいけません。
そのため、カスタマーサクセスを取り入れる場合は、カスタマーサクセスの定義やキーワード、業務の流れなどを把握する必要があります。
そこで当記事では、業務以外でも1人で学べるカスタマーサクセス本を紹介していきます。
カスタマーサクセスに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
カスタマーサクセスの本質を学べる本7選
ここでは、カスタマーサクセスについて学べる7つの本を紹介していきます。
どれも「カスタマーサクセス」について学べますが、カスタマーサクセスと言っても、範囲が非常に広く、合わせて読むことで最大限学べます。
自分に合った本と、自分に合った学び方でカスタマーサクセスについて勉強していきましょう。
1.サブスクリプション・マーケティング/モノが売れない時代の顧客との関わり方
現在では、「売ったら終わり」というようなビジネスより、NetflixやAamzonプライムなどのサブスクリプション型ビジネスが注目されています。
ここで紹介する「サブスクリプション・マーケティング/モノが売れない時代の顧客との関わり方」は、サブスクリプション型ビジネスに必要な知識を学べます。
PART1ではさまざまな業界のBtoB、BtoC企業を実例として紹介しており、従来の形からサブスクリプションへの移行の経緯や進行状況、どのような影響を及ぼしているのか解説しています。
そして、PART2では戦略、PART3では戦略の実践法について詳しく解説していますので、カスタマーサクセスを実践する上で、サブスクリプションモデルについての理解を深めたい方におすすめします。
著者 | アン・H・ジャンザー (著)/小巻靖子 (翻訳) |
発売日 | 2017年11月15日 |
価格 | 1,870円(単行本)/1,683円(電子書籍) |
2.カスタマーサクセス/サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
サブスクリプションモデルが注目されている現在、「売ること」よりも「継続性」が必要不可欠になりました。
カスタマーサクセスの成功のカギとなるのは「サブスクリプション」についての知識です。
ここで紹介している「カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる-顧客の成功-10の原則」は、カスタマーサクセスの実践方法について詳しく解説しています。
カスタマーサクセス界では、「青本」と呼ばれており、教科書的存在なので安心してしっかりと学べます。
著者 | ニック・メータ (著)、ダン・スタインマン (著)、リンカーン・マーフィー (著)、バーチャレクス・コンサルティング (翻訳) |
発売日 | 2018年6月6日 |
価格 | 2,090円(単行本)/1,881円(電子書籍) |
3.カスタマーサクセスとは何か/日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」
「青本」はアメリカで発売されており既に認知度が高いですが、「カスタマーサクセスとは何か/日本企業にこそ必要な-これからの顧客との付き合い方-」は、日本で書かれた「赤本」として認知度の高い本です。
第1章では、カスタマーサクセスの考え方・定義と背景について解説し、第2章ではリテンションモデルとカスタマーサクセスの関係性、日本企業にとってのカスタマーサクセスの意義について詳しく解説しています。
第3章では日本国内のカスタマーサクセスの事例を紹介しています。
赤本は、日本企業の経営層や実務担当者に向けて、カスタマーサクセスの必然性と本質を伝える入門書なので、初心者の方におすすめします。
著者 | 弘子ラザヴィ |
発売日 | 2019年7月3日 |
価格 | 1,980円(単行本)/1,782円(電子書籍) |
4.売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門
「売上につながる-顧客ロイヤルティ戦略-入門」は、主に顧客ロイヤルティ(顧客満足度)にフォーカスしており、顧客満足度と売上に直結させるためのアクションについて徹底解説しているカスタマーサクセス本です。
カスタマーサクセスでは、LTVを最大化するためにロイヤルティの高い顧客を優先的にケアすることが重要視されています。
そのため、NPSの実施方法やカスタマージャーニーマップの描き方、ユーザー中心設計手法の紹介など実践的な内容を学ぶ必要があります。
「売上につながる-顧客ロイヤルティ戦略-入門」は、顧客戦略に関心がある経営者や経営企画担当者、事業責任者などにおすすめのカスタマーサクセス本です。
著者 | 遠藤直紀 (著)、武井由紀子 (著) |
発売日 | 2015年12月10日 |
価格 | 1,980円(単行本)/1,584円(電子書籍) |
5.「カスタマーサクセス実行戦略」
ここで紹介する「カスタマーサクセス実行戦略」は、日本のカスタマーサクセスをリードしている「Sansan株式会社」のカスタマーサクセス部シニアカスタマーマーケティングマネージャーが執筆しています。
カスタマーサクセスの顧客ライフサイクルに合わせた具体的戦略や、成功に必要なCSツール、そしてカスタマーサクセスを実現する組織形成や人材など、実際のカスタマーサクセス担当者が参考にできる実践的な内容を紹介しています。
初心者の方はもちろん、ある程度カスタマーサクセスの知識がある方にもおすすめできるカスタマーサクセス本です。
著者 | 山田ひさのり |
発売日 | 2020年7月15日 |
価格 | 2,200円(単行本)/1,980円(電子書籍) |
6.THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
「THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス」は、青本、赤本に対し、「黒本」と呼ばれている本です。
日米のオラクル、セールスフォースといった企業でSaaSビジネスの急成長に立ち合ってきた著者が、実際に「マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセス」の先にある、「科学的アプローチ」や「再現性」、「ビジネスの成長」を重視した内容が詳しく解説されています。
カスタマーサクセスだけではなく、レベニュープロセス全体も理解を深めたい方におすすめできるカスタマーサクセス本です。
著者 | 福田康隆 |
発売日 | 2019年1月30日 |
価格 | 1,980円(単行本)/1,782円(電子書籍) |
7.サブスクリプション-「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
「サブスクリプション-「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル」は、赤本・黒本・青本のようにカスタマーサクセス界隈では「グレー本」と呼ばれています。
第1部では「所有」から「利用」へとシフトした小売やメディアなど各業界の代表的サブスクリプション企業が、どのようにして顧客との関係性を築いたのかなどの経緯をメインに紹介しています。
第2部では、従来のプロダクト販売モデルの企業がサブスクリプションモデルに移行するための組織の変わり方やマーケティング・営業などの機能別に詳しく解説しています。
主にサブスクリプションモデルについてさらに理解したい人、サブスクリプションモデルへと転換したい企業の経営者におすすめのカスタマーサクセス本です。
著者 | ティエン・ツォ (著)、ゲイブ・ワイザート (著)、桑野順一郎 (監修, 翻訳)、御立英史 (翻訳) |
発売日 | 2018年10月25日 |
価格 | 1,980円(単行本)/1,604円(電子書籍) |
本以外の勉強方法
同記事で紹介しているカスタマーサクセス本以外に、YouTubeなどの動画配信サービスでも独学で勉強できます。
ここでは、本以外の勉強方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
1.YouTubeなどの動画配信サービス
本以外の勉強方法として、動画配信サービスをつかった勉強方法が1番イメージしやすいと思います。
また、YouTubeなどの動画では、特定のテーマにフォーカスするので集中的に勉強でき、その場の疑問や分からないことに対しての解決方法についても解説しているので初心者の方でも安心して勉強できます。
カスタマーサクセス本で、ある程度のキーワードや重要事項を事前に勉強しながら、動画配信で復習していくなど、複数の勉強方法を並行して利用するとより効率的に勉強できます。
2.インターネット上のサイト
手軽に勉強できる方法としては、Youtube以外にも当記事のようなインターネット上のサイトを利用するのも最適です。
ビジネスワードやノウハウに関する様々なサイトや記事がありますので、さっと調べたいときに検索するのがおすすめです。
しかし、誤った情報が記載されている可能性もあるため、いくつかの記事を比較するなど注意して利用する必要があります。
まとめ
当記事では、従来のBtoCサービスや、現在世界中で注目されているAmazonやNetflixなどのサブスクリプション型事業のBtoBサービスで必要視されている「カスタマーサクセス」の勉強本について解説しました。
カスタマーサクセスとは、従来のセールスの「売ったら終わり」ではなく、「継続的に利用してもらう」ことを目的としたものです。
また、カスタマーサクセス本以外にも、動画配信サービスや個人で発信しているコンテンツなども並行利用し、効率的かつ効果的にカスタマーサクセスについて理解を深めていきましょう。
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