CustomerCore(カスタマーコア)は、質の高いカスタマーサクセスを支援するプラットフォームです。
これまでは原因がわからなかった顧客の変化をシステムが自動で検知し、優先して対応すべき顧客を探し出します。
サブスクリプションやメンバーシップの解約の抑止力として頼もしいツールです。
顧客データを活用することで、素早くてプロアクティブなカスタマーサクセスが期待できるでしょう。
当記事では、CustomerCoreの特徴や機能、導入事例を紹介します。
CustomerCoreとは
CustomerCoreは、カスタマーサクセス活動をサポートするツールです。
顧客のあらゆるデータを集約して可視化することで、解約防止や売上拡大に繋がる顧客の変化を検知できます。
顧客の状態に適した対応がいち早くできるため、顧客満足度の向上効果が期待できます。
さらに、CustomerCoreと外部システムのデータを連携するデータローダー機能を搭載しており、登録したいデータを連携用のストレージに設置するだけで簡単にデータ登録が可能です。
特徴
CustomerCoreの特徴は、主に以下の3つです。
- 顧客単位の課題やタスクをチームで共有できる
- カスタマーサクセスに必要な情報が把握できる
- システムによる顧客ステータスの通知が可能
これらの特徴を活かすことで、良質なカスタマーサクセスに繋がります。
3つの特徴を順番に説明していきます。
顧客単位の課題やタスクをチームで共有できる
顧客ごとの課題やタスクをチーム内で簡単に共有できます。
タスクはテンプレート化ができるため、タスク登録の時間が削減され、スムーズに行えます。
業務が効率的になり、顧客対応に集中して取り組むことが可能です。
カスタマーサクセスに必要な情報が把握できる
CustomerCoreに、顧客情報や顧客とのコミュニケーション履歴などのあらゆるデータを取り込むことで、カスタマーサクセスに必要な情報を把握できます。
解約リスクが高い顧客もすぐにわかるため、対応すべき顧客に適切なフォローが可能です。
優先度が明確になり、顧客満足度の向上に繋がります。
システムによる顧客ステータスの通知が可能
CustomerCoreのシステムには、顧客ステータスの変化を自動で通知する機能があります。
AIが自動でデータの監視やアラートで知らせるため、最適なタイミングで顧客にアクションを取れます。
顧客の解約リスクの抑制やLTV(顧客生涯価値)向上効果が高まるでしょう。
機能
CustomerCoreの機能は、以下の6つです。
- データ可視化
- 課題・タスク管理
- アラート通知
- データ連携
- コミュニケーション履歴
- 解約リスク予測
これらの機能は、収集したデータをもとに顧客の課題を能動的に発見します。
サクセス活動を実現することで、LTVの最大化に繋げる機能です。
データ可視化
コミュニケーションの履歴や顧客の状態などを合わせて分析することで、顧客のリアルタイムの状態と傾向が可視化できます。
顧客の細かい変化をシステムが自動的に感知するため、優先して対応すべき顧客の洗い出しが可能です。
また分析されたデータは、行動や契約、解約の視点でダッシュボード上に統合して表示されます。
たとえば、行動データは顧客ごとに紐づいているタスクが停滞するとアラームが鳴ります。
顧客フェーズによって、タスク量が一目でわかるため、最適に業務配分が行えて便利です。
契約データでは、全体の契約数や月間利用料の年間推移がグラフで表示され、解約データでは契約終了予定がグラフでわかります。
データが可視化されることで、最適なタイミングで顧客にアプローチが可能です。
課題・タスク管理
それぞれの顧客に設定した解決したい課題やタスクをシステム内で管理ができます。
一元管理するため、チーム全体の状況把握に役立ちます。
たとえば、課題やタスクはテンプレートとして管理でき、作業が統一されて簡単になるため大幅な時間短縮に効果的です。
システム内で課題やタスクを管理することで、能率的なカスタマーサクセス活動が期待できます。
アラート通知
システムが自動的に契約や顧客の状態変化を捉えて、アラートで通知します。
アラート通知のおかげで、顧客に迅速な対応ができるだけでなく、タスクの見落とし防止にも効果的な機能です。
たとえば、CustomerCoreにSlackを連携させると、特定チャンネルのアラート通知を受けられます。
連携すると、CustomerCoreが通知で知らせてくれるため、メッセージの見落とし防止対策ができるでしょう。
データ連携
顧客のあらゆるデータをCDPに連携ができます。
契約情報やコミュニケーションのデータなどをもとに、さまざまな角度からの分析が可能です。
コミュニケーション履歴
顧客ごとにコミュニケーション履歴のタイムラインを共有でき、他部門とのやり取り状況も把握できます。
そのほか、メールやアラート、タスクのステータスなども一つに管理できてとても便利です。
解約リスク予測
解約リスク予測は、顧客がサービスを解約するのを未然に防止する機能です。
CustomerCoreのデータをもとにして解約リスクがある顧客は「高・中・低」の3段階に分類されて、可視化されます。
アプローチが必要な顧客の優先順位が明確になり、能動的なサポートをすることでLTV最大化が期待できます。
解約リスク予測は、CustomerCoreの核となる機能といっても過言ではありません。
ただし、オプション機能のため別途申し込みが必要です。
導入事例
ここでは、株式会社リンクがCustomerCoreを導入した事例を紹介します。
導入すると、仕事の幅が広がりスピーディーに活動できるようになったことで、カスタマーサクセスに繋がりました。
次の章で詳しく紹介します。
株式会社リンク
株式会社リンクは、ベアメールというメールを相手に確実に届けるためのサポートサービスを提供しています。
CustomerCoreを導入すると、以下のメリットがありました。
- サービスへの信頼度が上がり、アップセルやクロスセルによる売上が向上
- 既存顧客からの紹介で新規顧客の獲得
- 現状把握が容易になり、業務の大幅な効率化に成功
- 顧客の動きに合わせたスピーディーな対応と分析が可能
導入前は、顧客対応の履歴が追いにくいことから、タスク漏れが生じやすい状況にありました。
ほかにも、顧客データの活用がわかりづらく、必要なデータのピックアップに時間がかかることも問題点でした。
CustomerCoreを導入すると、従来の悩みが解消されて作業効率がよくなっただけでなく、既存顧客から新規顧客を紹介されるなど、顧客満足度の向上に繋がっています。
導入メリット
CustomerCoreの導入メリットは、顧客満足度の向上が見込めることです。
CustomerCoreは、システムが自動巡回して顧客の状態変化をリアルタイムで把握できる機能があります。
このような機能を活用することで、少人数であっても効率的に質の高いカスタマーサクセスが可能です。
次の章でCustomerCoreのメリットである顧客満足度の向上について、詳しく紹介します。
顧客満足度の向上が実現
CustomerCoreは、株式会社リンクの事例でも紹介したように顧客満足度の向上が期待できます。
CustomerCoreを活用すると、エラー件数や急増したメール配信数などの条件に合った顧客がフォーカスされて、リアルタイムで状況がわかります。
優先すべき顧客が一目瞭然になるため、適切なタイミングで対応が可能です。
サポートが必要な顧客が自動でスピーディーにピックアップされるため、対応件数の増加にも繋がります。
CustomerCore利用企業からの評判
CustomerCoreの利用企業からの評判は、非常によい意見が多く、利用企業が導入してよかったと感じています。
さまざまな意見があるなかで、特に多かった意見が以下の3つです。
- 解約リスク予測
- 直感的でわかりやすい操作
- 細かいデータ取得が可能
顧客の行動分析ができるだけでなく、離脱防止にも効果を発揮しているとわかります。
また直感的に操作できることも、好評を得ています。
導入メリットが多数あるCustomerCoreですが、費用が高いといった意見もありました。
料金プラン
CustomerCoreの料金プランは、スタンダードプランとシステムをカスタマイズしたい方向けの専用プランの2種類です。
スタンダードプラン | 専用プラン | |
月額 | 100,000円 | 300,000円〜 |
初期費用 | 500,000円 | 1,000,000円〜 |
上記のほか、2つのオプションがあります。
解約リスク機能 | データ連携サポートサービス | |
料金 | 月額40,000円 | 個別見積 |
解約リスク機能は、CustomerCoreに取り込んだデータをもとに顧客が解約してしまうのを未然に防止する機能です。
またデータ連携サポートサービスは、企業のさまざまなデータをCustomerCoreのデータに変換する作業を代行するサービスです。
データ移行を代行するため、自社にエンジニアがいない場合も安心してCustomerCoreを始められます。
また無料トライアルはできませんが、依頼するとデモ画面の確認ができます。
導入を検討する方は、デモ画面を依頼するとよいでしょう。
類似サービス
CustomerCoreの類似サービスは、commmune(コミューン)とcoorum(コーラム)です。
commmuneは、顧客コミュニティをノーコード導入可能で、コミュニケーションを一つにまとめて相互にやりとりができます。
coorumはノーコードで導入ができ、顧客情報を一元化し、顧客ロイヤリティの最大化が強みです。
どちらもCustomerCoreと同様に、顧客の状況を可視化でき、カスタマーサービス向上に効果的です。
類似サービスについてもっと知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。
まとめ
当記事では、CustomerCoreの特徴や機能、導入事例について紹介しました。
CustomerCoreは、顧客情報の集約が可能で解約の抑止力があるサブスクリプション型のクラウドサービスです。
導入企業からの評判もよく、カスタマーサクセスを強化したい会社向けのWebシステムといえます。
CustomerCoreをもっと知りたい方は、デモ確認をしてみることをおすすめします。
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