UGC(User Generated Content)を活かしたマーケティングをする企業が増えており、ユーザー目線を取り入れたマーケティングに注目が集まっています。
そのためUGCを効率的に利用するために、UGC活用ツールの存在が大きくなっています。
UGCを上手く使用することで、UGCの投稿が収集できたり効果を測定できたりと多くのメリットがあります。
とはいえ、UGC活用ツールは種類が豊富にあり、機能やコストもそれぞれ異なるため自社に合ったツールを選択するのは難しいでしょう。
そこで当記事では、UGC活用ツールの導入メリットやおすすめツールの選び方を紹介します。
UGC活用ツールとは?
UGC活用ツールとは、コスメや食品、ファッションなど口コミのSNS投稿や掲示板への書き込みなどをマーケティングに活用するためのツールです。
UGC活用ツールを利用することで、自社サイトに掲載したい商品やサービスのUGCを直感的に検索できます。
収集するだけでなく、UGCの効果を検証できるため、PDCAサイクルの改善がしやすくなる特徴があります。
つまりUGC活用ツールとは、収集から活用までの作業をスムーズにサポートできるツールのことです。
UGC活用ツールを導入後のメリット
UGC活用ツール導入後のメリットは、以下の通りです。
- 効果測定ができる
- 投稿の収集
- サイトへの掲載がスムーズ
- 最適なUGCを効率的に探せる
UGC活用ツールは、多方面で活用の効果が期待されています。
それぞれのメリットについて順番に紹介します。
効果測定ができる
UGC活用ツールによって異なりますが、エンゲージメントや遷移数などが分析可能な機能が備わっています。
UGC活用ツールを導入することで、分析や効果測定が簡単に行えるため、効率的にPDCAサイクルを回せます。
商品や投稿など一つずつ分析する手間が省ける効果測定の機能は、マーケティングには欠かせない機能です。
投稿の収集
自社に必要なユーザーコンテンツをスムーズに収集できます。
UGC活用ツールによって異なりますが、TwitterやInstagramのハッシュタグやメンションからUGCの収集が可能です。
収集対象は商品やサービスのレビューに限らず、写真の収集もできるため、幅広い活用ができます。
サイトへの掲載がスムーズ
シンプルな操作でさまざまなチャネルに掲載ができます。
UGC活用ツールを導入するだけで操作が簡単になるため、サイト改修などのコストが削減でき、低コストの運用が可能です。
高度な技術が不要になり、だれでも簡単にサイトへの掲載ができるでしょう。
最適なUGCを効率的に探せる
自社に最適なUGCを探そうとすると、目視で一つずつチェックする必要がありますが、UGC活用ツールなら容易に探し出せます。
欲しいUGCの条件を設定でき、自社に合ったUGCを自動で検索し、抽出します。
UGC活用ツールによっては、掲載許可まで処理が可能です。
ユーザーに許可を取る手間も省け、手際よく作業が進みます。
UGC活用ツールを導入後のデメリット
UGC活用ツールを導入後のデメリットは、以下の通りです。
- コンテンツの質を保つのが難しい
- 権利、許諾トラブルに注意
UGC活用ツールは、メリットだけでなくデメリットもあります。
導入を検討する場合は、デメリットもしっかりと知っておきましょう。
次の章から順番に解説していきます。
コンテンツの質を保つのが難しい
UGCは、ユーザー発信のコンテンツのため、コンテンツの質を維持するのは困難です。
また商品やサービスのよいレビューばかりでなく、批判や誤った情報が出てくる可能性があります。
ユーザーコンテンツによっては、自社評価に悪影響となるリスクがあるでしょう。
マイナスに働くコンテンツを除去したり、逆手にとって活かしたりする仕組みは、UGC活用ツールを導入するときに考慮しておくべきポイントです。
権利、許諾トラブルに注意
SNS投稿を活用する場合は、投稿者に許可を得る必要があります。
許可なしにユーザーコンテンツを活用すると、炎上したり、自社ブランドの信用を失ったりする恐れがあります。
UGC活用ツールは、すべてのツールが作業を自動で行うわけではありません。
UGC活用ツールに頼りきらずに注意を怠らず、運用していきましょう。
活用ツールの選び方
ここでは、UGC活用ツールの選び方について紹介します。
UGC活用ツールには、主に以下3つの機能があります。
- SNS投稿の収集から活用ができる
- 実店舗向け
- レビュー獲得から活用ができる
上記の3つの機能に着目しながら、自社には何が必要か検討するとよいでしょう。
3つの機能について、それぞれ概要を説明します。
SNS投稿の収集から活用ができる
SNS投稿の収集から活用できるツールを選択すると、効率のよい作業が期待できます。
InstagramやTwitter、TikTokなどの投稿からハッシュダグやメンションを用いてUGCを収集できるツールがおすすめです。
たとえば、「OWNLY」はハッシュタグやメンションで投稿を自動収集できるだけでなく、利用許諾の管理やサイトの表示もできます。
UGC活用ツールを上手く使用すると、業務の効率化につながります。
実店舗向け
UGC活用ツールのほとんどは、オンラインサイト向けですが、実店舗向けのツールもあります。
たとえば、アウモ株式会社の「aumoマイビジネス」は実店舗向けのマーケティングツールです。
SEOやGoogleマップ上位対策、SNSに必要な機能があり、InstagramのUGC活用にも使用できる多才なツールです。
UGCの収集はもちろん、掲載や効果測定まで実施でき、来店数や予約の向上が期待できます。
実店舗のマーケティング施策の際に、おすすめのツールです。
レビュー獲得から活用ができる
レビューを獲得する段階から使用できるツールもおすすめです。
レビューの依頼や獲得だけでなく、サイトへの掲載、効果測定もできるツールがあります。
たとえば、「Letro」はギフティングやカート連携をすることで結果が出やすいUGCの生成や収集ができます。
成果につながりやすいUGCを収集できるため、売上にもつながりやすいでしょう。
おすすめのUGC活用ツール11選
おすすめのUGC活用ツールは、以下の通りです。
- visumo social
- U-KOMI
- YOTPO
- OWNLY
- Letro
- UGCクリエイティブ
- Shuttlerock for EC
- LEEEP
- ReviCo
- RIVASOL
- ATELU
それぞれのツールの詳細を順番に紹介します。
visumo social
visumo socialは、Instagram連携のUGC活用ツールのなかでシェアNo.1です。
ニトリやKOSE、JR東海など500社以上の多種多様な企業が導入しています。
TwitterやInstagramに投稿された写真や動画を管理画面で手軽にピックアップできる機能が搭載されています。
visumo socialは、ECサイトのCVR130%アップや離脱率15%改善、ページ/セッション300%アップなど多くの実績があるUGC活用ツールです。
U-KOMI
U-KOMIは、ECサイトのレビューや商品のプロモーションに強いUGC活用ツールです。
英会話のNOVAや寝具ブランドの快眠タイムズなどで導入されています。
レビュー獲得率が10%前後と高く、レビューを活かしたファンやリピーター獲得の効果が期待できます。
レビュー依頼はLINEから簡単にでき、メールではクーポンやポイントの進呈ができるためリピーター獲得につながりやすいでしょう。
オンラインショップのファンやリピーターが思うようにできずに悩んでいるときにおすすめのツールです。
YOTPO
YOTPOは、Instagramの写真や動画、レビューを収集して活用することでECサイトの売上アップが見込めるUGC活用ツールです。
TabioやGoProなど世界で20万以上の企業が導入しています。
レビュー獲得率が最大10%の実績があるYOTPOは、ユーザーが商品ページから手軽にレニューできる機能や分析、効果測定ができる機能も搭載されています。
そのほか、無料版でお試しできることもポイントです。
OWNLY
OWNLYは、SNSのキャンペーンとUGC活用を一元管理できるツールです。
ANAやBenesse、スカパーなどの各業界の大手企業が導入しています。
魅力的なSNS投稿を収集する機能やSNSの投稿をサイトに掲載する機能、SNSを利用したUGCマーケティング機能などが搭載されています。
そのほか、SNSのキャンペーン施策の企画や実行までサポートする機能があるため、1からSNSマーケティングにチャレンジしたいときにおすすめです。
Letro
Letroは、カインズやニッセンなどの通販業界が導入しているUGC活用ツールNo. 1です。
導入したことでLPのCVRが1.9倍に向上したり、広告CPOが40%も削減した実績があります。
EC事業やEC領域に強いツールで、売上アップを見越したサービス提供をしています。
たとえばUGC活用の施策や設計、収集とサイト掲載、効果測定まで専任の担当者が引き受けてくれます。
経験豊富なサポートがあるため、初めてUGC活用をするときでも安心してチャレンジできるでしょう。
UGCクリエイティブ
UGCクリエイティブは、D2C・ECサイトのUGC活用の売上アップが期待できるツールです。
さまざまなECや単品通販、D2C企業が導入しています。
UGCクリエイティブを活用した企業では、CVRが2倍に向上したりクリック率が1.2倍になったりと実績を出しています。
またUGCクリエイティブは、UGC生成からできるため自社商品やサービスのレビューや口コミがない場合に便利です。
そのほか、無料の専任カスタマーサクセス担当のサポートがあることも魅力の一つです。
Shuttlerock for EC
Shuttlerock for ECは、SNSマーケティングをトータルサポートできるツールです。
主要なプラットフォームの公式パートナーに認定されており、SNSマーケティングに欠かせない存在でもあります。
TwitterやInstagram、LINEを利用したSNSキャンペーン施策やSNS広告向けの動画高広告制作などのサービスがあります。
SNSを軸にしたサービスに特化しており、既存SNSアカウントの販促強化や新規アカウントを使用した販路開拓を目指すときにおすすめです。
LEEEP
LEEEPは、ユーザーがSNSに投稿したコンテンツを活用して、自社サイトの顧客体験を最大化するツールです。
Instagramのハッシュタグから収集や掲載ができ、LPやECサイトへの掲載までが一括管理できます。
また、エリア別や投稿別分析ができるほか、A/Bテスト機能も搭載されており、さまざまな角度から分析が可能です。
LEEEPは、さまざまなデータ分析を通してPDCAの回転率を上げていきたい企業に適しています。
ReviCo
ReviCoは、最適なレビューを収集して購買の悩みを解決し、CVをアップさせるレビューツールです。
ECサイトを構築した1200社以上のノウハウが盛りだくさんのツールで、KOSEやカルビーなど150以上の企業が導入しています。
ReviCoの特徴は、購入者のレビュー投稿を促進させて収集し、購入前の悩みや不安がある層の購入率をアップさせることが簡単にできます。
そのほか、用意されているテンプレートを使用するため、レビューの表示も手軽です。
RIVASOL
RIVASOLは、LINE公式アカウントの制作や運用代行サービスをしており、LINEを用いたマーケティングに強いツールです。
LINE公式アカウントを使用するため、顧客が専用サイトにアクセスせずとも、情報提供ができます。
キャンペーン情報やクーポン発行など届けたい情報を簡単に顧客に発信できるため、成約率やリピート率を上げ、売上向上が期待できるでしょう。
ATELU
ATELUは、TwitterやInstagramのキャンペーンに必要な作業を一元管理できるツールです。
作業がスムーズにできるほか、応募者への連絡漏れ防止につながります。
SNSで実施するキャンペーンを簡単かつ安全に実施できる頼もしいプラットフォームです。
三井住友銀行や資生堂、スギ薬局などさまざまな業界で導入されています。
UGC活用ツールを導入する際の比較ポイント
UGC活用ツールを導入するときの比較ポイントは、以下の4つです。
- コスト
- 機能
- 導入実績
- サポート体制
UGC活用ツールは、多種多様な種類があるため上記4つのポイントに注目して検討するのがおすすめです。
それぞれの比較ポイントについて、順番に紹介します。
コスト
UGC活用ツールによって、コストや搭載機能はさまざまあるため、費用対効果で考えるのがおすすめです。
いくら効果があるツールとはいえ、高額なツールは導入するメリットが減少します。
各ツールのプラン内容のなかでも基本料金や契約期間、支払い方法などをチェックするとよいでしょう。
機能
自社に必要な機能が搭載されているかチェックしましょう。
UGC活用ツールは、ツールごとに機能が異なります。
また、収集機能や活用支援機能、効果測定機能も、ツールごとに機能の差があります。
各ツールを比較して、総合的に判断するとよいでしょう。
導入実績
気になるUGC活用ツールは、導入実績に目を通すようにしましょう。
導入前に導入実績を確認することで、導入後に後悔することなく、よりよいツール選択に役立ちます。
導入社の数や大手企業が導入しているか、活用事例などが豊富に掲載されたツールは信頼性が高いでしょう。
サポート体制
サポート体制がどのくらい整っているのかチェックしておきましょう。
UGC活用ツールの操作を指導してくれるだけでなく、運用アドバイスやUGC活用のノウハウの提供までサポートがあるかを重視して確認するのがおすすめです。
SNS運用やUGC活用に不慣れな企業は、ノウハウがない状況でスタートすると苦労します。
そのため、運用やUGC活用のアドバイスもサポートがあるか確認しておくとよいでしょう。
わからないことや不明点はフォローがあるため心強く、これから運用していく際にも相談して進められるため安心です。
まとめ
今回は、UGC活用ツールの導入メリットやおすすめツールや選び方を紹介しました。
UGC活用ツールといっても、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そのため、コストや機能、サポート体制などを比較するとよいでしょう。
そのほか費用も各製品によって支払い方法が異なるため、利用規約などをしっかり確認する必要があります。
自社に合った最適なツールが見つかることを祈っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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